水の種類

軟水と硬水

日本の水はほとんどが軟水と言われていますが、この軟水の意味とは一体何を指しているのでしょうか?軟水と硬水は水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって区別されます。これらのミネラル分の量が多ければ「硬水」、低ければ「軟水」とされています。軟水は硬度100以下のものを指しており、日本の水(水道水も湧水も)はほぼ軟水です。これに比べてヨーロッパや北米の水は硬水が多く、中には硬度1400を超えるものもあります。そのため外国の水を飲むと体調を崩す、おなかの調子が悪くなるなどの体の不調を訴える事があるのです。2012年のオリンピックでは、日本人選手に対し現地の水に対しては気をつけるようにと注意があったそうです。水の質が変わると体調が崩れる原因になりますので、くれぐれも硬水のガブ飲みにはご注意ください。


ナチュラルウォーター

ミネラルウォーターと一言でいっても、日本では4つの種類の水に分類出来ます。まずはナチュラルウォーター。農林水産省が1990年3月に発表したミネラルウォーター類(容器入り飲用水)品質表示ガイドラインによると、ナチュラルウォーターは「特定の水源から採取された地下水を原水として、その原水に沈殿、ろ過、加熱以外の一切の物理的・化学的処理を加えていない」水がナチュラルウォーターであると定義されています。つまり、地下水に対して沈殿やろ過、加熱以外の手を加えていない状態のものを言います。このナチュラルウォーターは一般的に言う「天然水」なのですが、この天然水には多くの場合ミネラル(カルシウム・マグネシウム・ナトリウムなど)が入っていますので、次の項目で説明される「ナチュラルミネラルウォーター」の分類になります。


ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターは、農林水産省のガイドラインを参考に大まかに説明すると「ナチュラルウォーターのうち、ミネラル分を含んだ地下水をナチュラルミネラルウォーターと呼ぶ」という内容になっています。つまり、地下水にもともとミネラル分(カルシウム・ゲルマニウム・亜鉛・マグネシウム・ナトリウムなど)が含まれており、さらにその原水に沈殿やろ過、加熱以外の処理を行っていないものがナチュラルミネラルウォーターなのです。「ミネラルウォーター」と聞くと、すぐにイメージできるのはこんな天然水の事ではないでしょうか?ところが農林水産省のガイドラインでは「ミネラルウォーター」は別にしっかりと定義されています。それは次の項目で説明しています。


ミネラルウォーター

「ミネラルウォーターとは、ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させるためにミネラル分の調整、ばっ気、複数の水源から採水されたナチュラルミネラルウォーターを混合させるなどの操作を行った水」という内容の定義がなされています。ミネラルウォーターはミネラル分の調整が人工的になされているようですね。またお米のように、複数の水源地の水を混合させて品質の調整を行っているものもミネラルウォーターと呼ばれるようです。普段私たちが何気なく飲んでいるペットボトル入りのお水も、この農林水産省のガイドラインに合わせてしっかりと品質表示がなされています。一度ラベルの裏の品質表示をチェックしてみましょう。


ボトルドウォーター(飲用水)

農林水産省のガイドラインによると「ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウォーター以外の水はボトルドウォーターや飲用水と呼ばれます。川の水を消毒して飲用水として利用している水道水などはこのボトルドウォーターや飲用水として分類できるでしょう。処理方法には特に規定や制限はなく、水そのものに大幅に手をいれて改変しても良いとされています。ウォーターサーバー会社では給水用のウォーターボトルを「ボトルドウォーター」と呼んでいる事がありますが、農林水産省既定のガイドラインで定義されるボトルドウォーターと、ミネラルウォーターを瓶詰めしたボトルドウォーター(bottled water)は意味が違ってきます。


RO膜水

RO(Reverse Osmosis)水とは、逆浸透膜に圧力をかけて不純物を取り除いた水の事です。NASAが、スペースシャトルや宇宙ステーション内で限りある水を循環させて使用するために利用しています。元々はアメリカ海軍が開発した技術で、洋上という日常生活とはかけ離れた世界で、海水から真水を取り出すための技術として約50年前に開発が始まりました。今ではNASA以外にも豪華客船などでも利用されています。限られた空間や日常的な世界から切り離された場所で、汚れた水や海水から不純物を完全に取り除いたきれいな水を取り出す技術として利用されています。この技術を使って水の中から不純物(カビやばい菌、不純物、放射性物質まで)を徹底的にろ過し、安心して飲める清浄な水として販売されているのがRO膜水なのです。



普段私たちが「ミネラルウォーター」と呼んでいる水も、細かく様々に分類されている事が分かりました。この分類を頭の中に入れておくと、給水用のウォータータンクを購入する際にしっかりと自分の求める水を購入することが出来ますよ。